2009年11月01日 (日) | 編集 |


    だれかが言った
    人生の悲劇は2つしかない
    ひとつは金のない悲劇
    そしてもうひとつは金のある悲劇
    (ハゲタカ より)


    久しぶりに借りたDVD。
    全6話、2007年、NHKの土曜ドラマで放映された、企業ドラマ『ハゲタカ』。
    今年5月のゴールデンウィークにちらっと見かけ、気になっていたのだけど、ようやく見れた。


    とりあえず第1話だけ借り、やっぱり全部一気に見ようと思い残り5話分を大人借り。
    おもしろかった!



    ハゲタカ DVD-BOXハゲタカ DVD-BOX
    (2007/07/18)
    大森南朋柴田恭兵

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    不良債権化し、銀行再建のために債権を手放された日本企業を外資ファンドが買いたたく。買われた企業は再生の名のもとに事業も従業員も整理される。その過程で起きる関係者や巻き込まれた人達の憎しみ、悲しみ、そして後悔。


    血の通った不良債権処理にあたろうとするメインバンクの担当と、いかにもアメリカらしい血も涙もない再生を図るアメリカ系外資ファンドの日本法人社長。両者は対峙するが、でもやり方が違うだけで、向かおうとする将来は同じだった。


    不良債権化した会社の社長がふがいなく、これを温情をもって助ける必要があるのか、疑問があるようなケースが見受けられるものの(特に前半)、カネが人を迷わす構図はだいたいこんなものなのだろう。ケースとしては4話以降のほうが生々しかった。


    そして外資ファンド。彼らが悪魔なのか救世主なのか、それも考えさせられる。
    “死にかけた獲物の死臭をかぎつけ、その肉を根こそぎ食いつくす”(ハゲタカより)
    結果的には外資ファンドに買い取られた企業は再生に成功していた。果たして本当に彼らは悪魔なのか。


    ただ後半は、外資系ファンドと日系ファンドの戦いのような構図になり、ファンド自体の否定を示唆するような雰囲気は消えているように思う。前半の冷徹さは消えている。


    これを見る過程でつくづく思うのは、企業って何なのだろうということ。


    企業は株主のものだ。とリアルな社会でも誰かが言ったけれど、そこに働く従業員がいなければ、株主だってリターンを得られない。本当の株主を自認するならば、出資者-経営者-従業員がいかに手を組んで社会に愛される企業になるか、それを考えるべきだろう。


    株主が株主の権利だけを主張しつづける限り、今後の世界は暗い。自分の懐にすべてを引き込もうとでもいうような、そういう考え方では破たんする。従業員だってそれは同じ。会社に頼って、くれくれと言っていてもダメ。自分が協力を惜しんでいたら入ってくる給料も途絶えてしまうだろう。


    誰かが誰かのために手助けをし、手助けを受けた人がまた他の人を助ける。そういう循環型社会が、今本当に必要になっていると思う。


    企業で働くとはどういうことなのか、改めて考えさせられる話だった。



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    ジャンル:政治・経済